などと過激なタイトルを付けてみましたが。
こんばんは。隔週連載の電子出版事業部便りです。
実は初めて謝っておかねばならないことがあります。
それは、前回の連載をさぼってしまったことです。ごめんなさい。
時間的にもなかなか厳しかったもので……。
しかし、「電子出版事業部」として仕事はしていますよ。
こちらの営業的な判断で、遠野秋彦さんに、メイド小説の連載を開始させました。これは、見た目以上に、けっこう画期的なことなのです。
ぶっちゃけ、先にそれを見せろという人のために、先にそれへのリンクを書いておきます。
どうしてメイド小説なのか §
商売はお客様あってできること。
お客様が求めるものを提供してこその事業。
という観点から行けば、お客様になりうる可能性のある人達が何に注目しているかを知るのが一番です。
その点で、電子出版事業部便りに書いた以下のコンテンツは大きなヒントになりました。
何が驚きかと言えば、読まれたカウント数です。
これを書いている時点で1つ前のコンテンツが52でしかないのに、上記コンテンツは何と258。差は歴然としていますね。
読者がメイドに注目するなら、それを提供するのも営業的な筋道です。
遠野秋彦さんにメイド連載小説を書かせよう!
それを無料で公開し、読者が付いて、長編小説も売れれば万事OK!
しかし、一筋縄では行かない §
問題は、今時の主にオタク系のメイドブームの担い手達に、遠野秋彦さんのメイド趣味が通じるかです。
今時のメイドブームといえば、過剰に美化された少女が、過剰に美化されたメイド服を着て、「ご主人様、ご奉仕させてください(はあと)」などと屈従した一方的な恋愛感情を見る者に投げ与えるという、ある種、御都合主義の権化のようなものです。一方、遠野秋彦さんのメイド趣味とは、本来あるべき女性の下級労働者という位置づけのものであり、当然そこには美しく無いどころか少女ですらない女性も含まれ、服も基本的には労働服という位置づけです。そして、そのような状況の中にこそ、メイドのロマンを見出していくのが遠野流と言えます。
しかし、予想に反して、電子出版事業部便りの上記コンテンツへのリアクションを見ていると、遠野流もかなり素直に受け入れられる、という予測を抱きました。
そこで、御都合主義のメイドなど書きたくないと、だだをこねる遠野さんを「自分流でいいから」と説得して書かせたのが、以下の連載第1話です。
予測は確信へと変わる §
更に予測は確信へと変わっていきました。
NHKで日曜午後7時半に放送されているアガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープルというアニメがあります。
その中に、主人公の美少女メイベルが、メイドになってお屋敷に潜入するという展開がありました。
タイトルから分かるとおり、これはイギリスの特定の時代を題材にした作品であり、必然的にメイドの描写も歴史性のある描き方になり、オタクの事情に適合した「御都合主義」にはなっていません。メイド服も華美ではなく、むしろ地味な作業着としての性格が強いものが描かれていました。
しかし!
軽く検索して感想などを見てみると、意外なことにこのメイベルのメイド姿は好感を持って迎える意見が多く見られました。
もし、これが受け入れられるのなら、遠野流のメイド趣味も絶対に行けるはずだ!
予測は確信へと変わりました。
もちろん、一口にメイド趣味といっても、実態は多様でしょう。
遠野流が嫌いな人も、きっといると思います。
しかし、全ての人が遠野流を嫌うことはけしてないはずだ、と確信しています。
というわけで、メイドが好きな人も、そうでもない人も、ぜひここからお読みください。
お気に入りの節は、ぜひ電子書籍の方もお買いあげください。